どうもみなさま。
年々気温の上昇を実感しつつも、外でジリジリと直射日光に耐えるアガベを見たりして
「植物が元気ならいいや」なんて思うほど、暑さ以前に植物で脳みそやられてる感じの私です。
そんな暑い夏の日々、お部屋に涼しげな見た目の観葉植物があると気分的にどこか涼しく感じるものですよね。
今回はバリエーションも豊かで美しく、クールな見た目で大人気の観葉植物
アグラオネマ(Aglaonema)のお話です。
アグラオネマは実にバリエーションに富むため、今回のブログですべての品種は紹介しきれませんが、人気の品種や私が所持しているものについて書いていこうと思います。
アグラオネマとはどういう植物か
学名:Aglaonema 和名:リョクチク
科名 / 属名:サトイモ科 / リョクチク属(アグラオネマ属)
映画好きの方は、リュック・べッソン監督の映画『REON』にてジャン・レノさん演じるレオンが大切に育てていた植物と言えばピンとくるかもしれません。
アグラオネマはインドから東南アジア、中国南部などの熱帯アジアに約50品種が分布しており、光沢のある葉に美しい模様をもつ植物です。
耐陰性・耐暑性があり、室内での観葉に適しています。
大きく分けて、茎を立ち上げて丈1m以上になる直立性のタイプと、茎を立ち上げずに地表を這う匍匐性のタイプの2種類があります。
空気清浄効果があるといわれ、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを吸収してくれる機能があります。新しいオフィスやお家に置いてあげると効果を期待できそうですね。
アグラオネマ ピクタム(Aglaonema pictum)
最初からインパクトの強めな品種を紹介します。私がアグラオネマを知ったのはBRUTUSという雑誌の特別編集【BIZARR PLANTS HANDBOOK】の1つの写真。
AZUL AquariumさんのAglaonema pictum 'Castle'というもの。
これがきっかけでピクタムを探すようになり、ようやく購入できた株は今では私の最高の一株となりました。
Aglaonema pictumにおける特徴はまさにこの迷彩カラー。
濃淡の異なる鮮やかなグリーンに、白銀色のアクセントが光るこの独特の表現に思わずうっとりしてしまいます。人工的に作られたのではないかと思うほどに美しいものですが、なんと天然のもの。
観賞価値の高いものには独自の名前が付けられ、高額で取引きされているものが多いです。中にはNIRVASHのように土地開発によって自生地が壊滅してしまい、採取が今後不可能なものもあります。
ピクタムの育て方には少々難があり、湿度が低いと葉が丸まったり垂れたり。
光が強いと葉焼けを起こし、葉の色が薄くなったり。
温度が低いと弱ったり成長が止まったり。
なるべく水を切らさないようにこまめな潅水を必要としたりなど…
正直なところ初心者にはオススメできない品種です。
私も育成環境を作るために何人もの諭吉さんとお別れしてきました。
しかしながら、この美しさは絶品です。
もし興味を惹かれたならば、ぜひ勉強して育成にチャレンジしてみてもいいと思います。私がアグラオネマを育成し始めたのはこのピクタムが最初でしたが、何とかうまくやっています。いつか別のブログとして育成方法について述べてみようと考えています。
アグラオネマ マリア(Aglaonema 'Maria')
比較的入手しやすく、常湿でも元気に育ってくれる品種のマリア。
ちょっとこだわった植物屋さんにいくと見かけることができるかもしれませんが、今の時代フリマアプリでよく出品されています。
高さはおよそ15~20㎝程度とコンパクトに楽しめるタイプ。
お部屋に置きやすいサイズですね。入門タイプとしてもおすすめです。
価格帯としてはおよそ1000~3000円程度とお手頃。育てやすく勝手に増えていくのでこの価格帯でおさまっているのでしょう。株の大きさによって価格が変動しているようです。
アグラオネマ コンタツム シルバークイーン(Aglaonema commutatum ‘Silver Queen’)
茎は株立ちし、濃い緑に銀緑色の斑が大きく入る美しい葉をもちます。
栽培されているコンタツムの中で最もポピュラーな品種だと思われます。
やはりこちらもフリマアプリでの取引きが一般的なようです。
植物屋でも見かけることはありましたが、大株だと価格帯はおよそ6000~11000円ほど。1株だけで葉が数枚の展開であればもう少し安いです。
背も大きくなると50㎝程度とそこそこ高くなるため、リビングや会社のオフィスに置かれると似合うのではないでしょうか。
こちらは常湿でも育成可能です。それほど気を遣う必要はないので、葉が垂れたり土が乾いていたら水やりを行うことで育ってくれます。
アグラオネマ ニティドゥム ホワイトステム(Aglaonema nitidum 'Whitesyem')
種小名のnitidumは「やや光沢のある」、品種名であるWhitesyemは「白い茎の」という意味になります。
こちらの品種は茎は株立ちし、さわやかな明るい緑に白い斑が入る美しい葉をもちます。
よく間違われますが、同じくニティドゥムの園芸品種の仲間であるサムレモやカティーシーとの違いはまさにこの白い茎ですね。
高さはおよそ90㎝程まで大きくなるため、コンパクトなマリアとは異なり置き場所も考える必要がありそうです。
希少な品種であり、自分調べですが価格帯はおよそ6500~13000円程度。
フリマアプリよりもヤフオクなどのオークションで手に入れることができます。
少々マニアックな品種だからでしょうか。
映画『REON』に登場するアグラオネマ ニティドゥム カーティシー(Aglaonema nitidum'Curtisii')は残念ながら所持していないため画像はありませんが、とても美しい品種ですのでいつか育ててみたいですね。
カーティシーに関しては本当に人気で、価格も20000~26000円程度と高値で取引きをされているだけでなく、リリアンやサムレモのように非常に似ている園芸品種が存在しているため、しっかりとした目を養わなければ本物に出会えないかもしれません。
アグラオネマ ナイトスパーク (Aglaonema night spark)
こちらは私のカミさんが育てているアグラオネマ。梅雨から夏にかけてホームセンターでよく見かけるようになるアグラオネマだと個人的に感じています。名前の通り、夜にもこの鮮やかなピンクが弾けるような眩しさを生み出している、美しい品種ですね。
価格はわりと控えめで、1500~3000円程度。似た品種でバレンタインやジュエリーなんてものもあります。茎の色や斑の入り具合で園芸品種名はなかなかややこしくなるので、判別が困難なものがどうしても多いので気を付けたいところですね。
っと、今回は以上になりますがアグラオネマの紹介はいかがだったでしょうか?
ご興味を惹かれる品種はありましたでしょうか?
これまで2.3年の植物界隈はわりと塊根だの多肉だのといわゆる【乾きモノ】が人気な風潮があるなあと感じていました。
しかしながら、最近はビカクシダやベゴニア、アグラオネマ、モンステラなどの葉物や湿度の高い植物にもスポットが当たってきているような感じがします。
私自身も単にそういう方面も好きになってきているのも事実でしょうけども、植物屋に足を運ぶと明らかに増えてきていると実感する場面があるので、おそらく私だけではないのでしょう。
色々な未知の植物に出会える機会が増えるのは、とても喜ばしいことです。
【乾きもの】も【ジメジメ系のもの】も、広い興味を持つことで植物に触れ合える喜びを感じられるので私にはもっともっとどちらの界隈も盛り上がっていってほしいものです。
次回は何について書こうかなぁ。一番願っているのは勿論ジャイアントロベリアの発芽報告なのですが(笑)いまだ動きはありません。 早く目覚めてくれー!!